フォーカスバイク インプレッション by 三船雅彦

バリアード

現在のハイエンドなバイクに採用されているフレーム素材主役の座はアルミからカーボンに譲ってしまった感は拭えないが、メタル(金属)特有の「踏んだ力がそのまま反発して推進力に変わる剛性感」や、「さまざまな情報を瞬時に乗り手に伝えるダイレクトなフィーリング」は、今でも高く評価されているものだし、今でも多くのアルミフレームファンがいる。

バリアードの走りからは、そういったアルミのポジティブなフィーリングが伝わってくる。上位機種に劣らない、切れ味のある鋭い加速感がセールスポイントとなるだろう。


バリアードが持つアルミ独特の鋭い加速感とダイレクトなフィーリングは、カーボンモデルとはまた違った魅力がある

素材の特性上、どうしてもカーボンのようなショック吸収性にはなりきれないが、それでもアルミフレームとしては十分なショック吸収性能をもっている。
重量バランスによるところも大きいが、絶対重量からは想像も出来ないフィーリングを堪能することができるのだ。きっとそれは採用されているカーボンフォークのバランスの良さも影響しているのだろう。

バリアードに用いられる「粉体塗装」。美観と耐久性を両立した塗装法だ
コストパフォーマンスは非常に優れている。いい意味で期待を裏切られてしまうバリアードは、価格だけでいうとエントリーユーザーを対象にした入門バイクと思いがちだが、まぎれもなくフォーカスのテクノロジーの多くを採用しているレーシングバイクであることを感じずにはいられない。

パウダーコートと呼ばれる「粉体塗装」を採用したフレームは、上位モデルのような美しい仕上がりで傷がつきにくく、塗装の耐久性が高いうえにアルミの腐食防止にも大きく貢献している。

価格からは想像も出来ない性能を実現しているバリアード。付属カーボンフォークとのバランスが良く、衝撃吸収性もアルミモデルとしては十分なものだ