イザルコ チームミルラム&エクストリーム
イザルコ・チームミルラム。「ネオクラシカル」とでも言えそうな落ち着いた風貌
今年からフォーカスがフレーム供給を行っているUCIプロチーム「チームミルラム」の名が冠されているのが、同社のトップモデルであるイザルコ・チームミルラムだ。カーボンブラックのボディにミルラムブルーと、ドイツのチームらしく、派手さはないが渋くて格好いい。
最近のフレームとしては、チューブ自体が「細くもないが決して太くもない」というもの。
メガチューブ(扁平加工)ではないためか、なんとなくクラシカルな雰囲気も持ち合わせている。きっとトップチューブのスローピングが比較的緩いことも印象に影響しているのだろう。それは「ネオクラシカル」という新たなカテゴリーと呼ぶべきか。
剛性を確保するためにチューブの大口径化をしなくとも、高品質なハイモデュラスカーボン(高弾性)を採用しているからこそなせる業だ。
重量も極限まで軽量化され、ハイモデュラスカーボンの採用により、踏み出しの軽さは特筆もの。
さらにスピードが上がっていっても、その軽さが途切れることはなく、たとえダンシングでバイクを左右に振って更に加速を試みても、まったく最初の踏み出しの軽さが途切れない。それは剛性の高いバイク、硬いバイクでしか感じ得ないものだ。
しかし、ただ硬いだけではない。硬いだけのフレームにありがちな、段差でチェーンがチェーンスティを叩くようなことも皆無だし、ロングライドに行ってもストレスを感じることはない。
レースに特化した性能で非の打ち所がないにもかかわらず、そのショック吸収性の良さにも驚かされる。
そのすべての性能は、トップレベルのプロでしか堪能できないものではなく、むしろアマチュアレベルの選手にも感じることのできるものだ。
ダンシングでバイクを振っても踏み出しの軽さは途切れない
フレーム自体の性能もさることながら、このチームミルラムモデルとエクストリームにのみに採用されているフロントフォーク「3Tフンダ」の特性も素晴らしい。プロレベルのスプリントにも耐える剛性を確保しながらも、疲労を軽減させ、コーナーリングでストレスをまったく伝えない。軽量に仕上げられたフォークが、山岳コースでも鋭い加速を感じることが出来る。
チームミルラム&エクストリームに採用の3Tフンダフォーク。高い剛性を確保しながらコーナリング時などのストレスを軽減している
シートチューブと一体化した、エクストリームのISPS(インテグレーテッド・シートポスト・システム)
ナチュラルなフィーリングを持たないバイクでは、そのことがストレスとなってライディングを楽しむことが出来ないものだ。
アウトドアフィールドを肌で感じたいとき、ふと何気ない景色が目に入ったり、取り留めのないことを考えながら走っていたり。それはバイクの絶対性能が高く、ストレスを感じさせない性能が際立っている証拠だと言っていいだろう。
よりクイックなレスポンス、よりいっそうのトルクフルなライディングを求むサイクリストには、ISPS(インテグレーテッド・シートポスト・システム)を採用したモデル、エクストリームがお勧めだ。
シートチューブがシートピラーを兼ねることでシート部の剛性が向上し、ペダリングごとに、獲物を追い求める野獣のような鋭い走りをイメージできることだろう。
ISPS採用のイザルコ・エクストリームは、シート部の剛性がより向上している